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一歩先の活用のために…『Sass&Compass 徹底入門』を読んで


今や世界でお馴染み「StyleStatsの石本さん」が監修された、『Sass&Compass徹底入門 CSSのベストプラクティスを効率よく実現するために (DESIGN & WEB TECHNOLOGY)Kindle版)』を購入して読んだのでその感想をば。

ちなみにどうでもいいことですが、間違えて2冊買ってしまったようです。「オレンジ色のアイツ」の発売で、あれこれ面倒を見ていてamazonの荷物開けずに置いていていざ開封したらこんなことに、あうあう。まあ、機会があれば誰かにあげることにしよう、そうしよう。

まずは原著の発売(2013年8月)から半年ほどで発売ということなのでそれほど記述内容が古いということはないと思います。この領域はまだまだ動きがあるのでこのスピード感はありがたいですね。

また、Compassをセットで活用することが前提で書かれているのも実践的でいいと思います。Sassの解説を行う場合に、Compassをどう入れこんでいくかで焦点がぼやけるケースがあったりしますが、こういう形で最初から組み込んでいるので中途半端な印象はありませんでした。

基本的な機能はきっちり解説

Sassを利用していく上で外すことができない、変数ネストミックスイン,継承(@extend)インポート(@import)関数ユーザー定義関数(@function)等などの基本的な機能の解説は当然されていますし、さらに3.2から導入されたプレースホルダセレクタも利用シーンを想定したソースとともに解説が入っています。

Compassに関してもプロジェクトの作成から、リセットなどのインポート、BlueprintなどのCSSフレームワークの導入方法、ベンダープレフィックスのからむCSS3のミックスイン、ヘルパーの紹介、おなじみCSSスプライト等など当然解説されています。

SassとCompassの解説書なので当然といえば当然ですが、すこし「上級者向き」という評判もあるようなので、コンパクトとはいえどちゃんと「SassとCompassで何ができるか」についてはわかりますよということを改めて書いておきます。

さらに踏み込んだ活用方法も

既存の機能で足りない場合にはRubyを記述することで対応できることや、Compassの機能拡張の利用や作成・公開方法など『入門』とは書いていながらさらなる活用のための入り口が解説されています。それも基本的な機能解説と同様に実践的なコードと共に紹介されているので、これだけで自由自在に作成できるというものではないですが、きっかけとしては十分だと思います。

フロントエンドでの利用シーンが常に考慮されている

この本の一番の特徴は、現在のフロントエンドの開発手法やワークフローをいかにSass/Compassによって実践していくかというテーマを貫いているところでしょう。グリッドレイアウトの実装方法からバーティカルリズム、パフォーマンスを維持するための施策、CSSアーキテクトへの対応、制作のワークフローなどそれらの意味、意義を解説しつつSass/Compassをどのように生かしていくかということが書籍全体で紹介されています。「わーいSassって便利ー、らくー」で終わらせないぞ!という思想がにじみ出ている感じです。

いわゆるマークアップ/フロントエンドエンジニアの人は、そういった手法とツールの組み合わせをそれぞれの情報から作っていくことが多いと思いますが、この書籍ではセットで紹介されている分、いろいろと自分の作業と照らしあわせて評価しやすのではないでしょうか。

冷静な視点での付録がいい

監修の石本さんが最後に付録として描き下ろしている「現場で陥りやすい落とし穴」の項が、本書の内容を俯瞰しつつ冷静な視点で書かれていてとても良いです。これはぜひとも読んでいただきたいですね。

最後に

この書籍でもしっかりとSass/Compassの基本的な活用方法について記述されているのは上記のとおりですが、そのあたりをよりしっかりと勉強したいということであれば、『Web制作者のためのSassの教科書』がオススメです(石本さんも「やっぱり最初の1冊はピンク本を手にとってから次の(次の)1冊として薦めるかな。」と言われていますし)。その辺り、自分の必要な情報を判断して選択すればよいかと思います(私は両方持ってますが)。