position: absolute;

選択されているタグ : webdesign

最近のWebサイトのデザインの傾向についてなんとなく思ったことを


年末年始は何かと2012年を振り返る形の情報を目にすることが多かったですね。
どうしても普段はエンジニアよりの情報にアンテナを向けているので、こういう時にデザインまわりの情報をある程度まとまった形で取得できるというのは正直ありがたいです。
で、基本的に視覚的なデザインに関しては門外漢になりがちな私もある程度は言語化しておく作業を行わないとやはり雰囲気だけでものを考えかねないので、稚拙なのは承知でなんとなく考えたことを書き留めておくことになします。

全体的に見受けられるのは、最低限ファーストビューは情報量を絞り、いかに素早くユーザー側にサイトやサービスのイメージを持ってもらうということに主眼をおいているのかなと感じています。その中でタイポグラフィーが特に注目を浴びているということなのでしょう。

それに関しては、先日のエントリー「インターフェースデザインの心理学-ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針-」で紹介したようなある程度の心理的なというか人間の脳のメカニズムも踏まえたインターフェースの研究が進んで、それも踏まえた上でという面もあるかもしれません(日本語訳の本が出ているということは英語圏ではもっと前からそういう情報は提供されているでしょうし)。

そういう意味では、いざ自分たちで提供する側として考えた時に、どうしても「見せたいもの」に縛られがちな部分を、ユーザー目線に近い考え方に改めていく中で先行している事例と入手した情報から合理的な形を考える必要があると思います。

ただ、こういった形でシンプルな提示という背景にはそれ以外の要素もあるのかなとちょっと考えていたりもします。というのも、例えばWebサービスであれば利用の方法は案内する必要はありますし、コンテンツが充実しているサイトであればそのコンテンツに誘う必要が当然あるわけです。そのなかで、厳選したとはいえ少ない情報でユーザーが期待した動きをしてもらえるかというのは正直不安になってくるのではないかと思います。

で、考えたのがソーシャルメディアの存在でした。例えば把握に時間がかかりそうなWebサービスの使用方法などは、最初にたどり着いた人さえ把握してもらえば、後はその人がその人なりの言葉でリンクを紹介してくれる時点でこちらが用意した使用方法などを必要としないかもしれません。また、ある程度の情報やその人が利用しているという事実で、そのサイト自体が万の言葉を費やしても得られないような信用をすでに得ているかもしれません。検索エンジンのようにサイト内のテキストからの抜き出しではなく、ソーシャルメディアによって初期的な説明は十分になされているという前提での、ああいったデザインの採用なのかなと。ログインフォームが前面に来ているサービスなどはその典型なのではないかなと思います。それとは別の新しいアプローチとして、ログインしなくても楽しめる部分をいきなり出すという傾向も最近はあるようですが、それについてもある程度説明が済んでいるという前提で行えるものではないかと。

となると、今こういったシンプルなデザインの流れがあるからと、ただただ視覚的な部分を真似するだけではダメだということになります。簡単な例ではOGPの設定によってSNS内で情報をシェアされる際に、どのような提示であれば期待できる流れでユーザーを呼び込めるかといった観点が必要になってくるのではないかと。自サイト内だけではなく、他の様々なシーンにおいてどのようにコンテンツが提示されるべきか、という考え方が重要になってくるのかなと。そのようなコンテンツの設計があってこそ、視覚的なデザインやレイアウトのチャレンジができているんだろうなということです。

日本では比較的ティザー系のサイトでチャレンジしていくケースが多いですが、今後はそれ以外のサイトでもこういった形での、一概にはコントロール出来ない自サイト以外の情報流通を意識した上でのサイトやコンテンツの設計と、それを踏まえた上でのユーザーの誘導に特化したデザインのサイトというのが、今後は日本でも増えていくと考えたほうが良いのではないかと思った次第です。